ドイツ生活 色々

娘と息子、ドイツ人夫と共にドイツ在住です。

ガソリン泥棒した話 その1

 それは一通の手紙から始まりました、警察からの。その日は休日で家のポストを見た夫が慌てて、まだ娘と寝ていた私を叩き起こしました。何のことかと思ったら、警察からガソリン代払ってないから事情聴取の為に出頭する様に、とのこと。私も慌てて飛び起きて手紙を読みましたが、確かに思い返してみるとこの前ガソリンスタンドに行った時に、お金を払った覚えがありません…。というのも、ドイツのガソリンスタンドはガソリンを給油した後に、スタンド併設のお店まで行き、お店の人に直接支払うことになっています。その日はたまたま、夫が数日出張の日に娘が熱を出し、朝から病院に行ったりてんやわんやだった日で、ガソリンを給油した後、車中で愚図る娘をあやしてガソリン代を支払うことを多分忘れてしまったんだと思います。いつもカードで支払うのですが支払い履歴も無かったので、やはり支払い忘れています。

 ただ、さらなる問題はその警察からの手紙に警察に出頭するように指定の日時が記載されていたのですが、たまたまその週は郵便物をチェックしてなかったためその指定の日時が過ぎてしまっていました…。まだ容疑者ではなく、参考人としての出頭命令でしたが、警察からすると、ばっくれた状態になっていたのではないかと思います。そこでその手紙に書いてある罰金を指定の口座へ慌てて送金し、警察宛にメールを書き、合わせて休み明けに慌てて警察に電話しました。理由を説明して改めて指定の日時を設定して貰い、娘を連れて警察へ行ってきました。夫も仕事であり、夫の両親も遠くに住んでいるので娘を連れて行かざるをえませんでした。母親が、故意でなくても警察に出頭している姿を娘に見せて良いのかどうかよくわかりませんでしたが、仕方ありません。

 当日、警察署の受付で、担当の警察官を待っている様にと通された待合室には派手な巻き髪の化粧の濃い派手な服装の女性も誰かを待っており、私もいよいよこっちの世界に足を踏み入れてしまったんだなと取り返しのつかない気持ちになりました…。担当の警察官の方は何と私服で現れました。ジーンズにロンTにカジュアルなざっくりとしたカーディガンを羽織っていました(ドイツは会社員でも社内であれば、基本的にジーンズで出社しても問題ないですが、会社員よりももっとカジュアルな感じでした)。若い男性の警察官の方でしたが、体つきも逞しくがっしりしており、目つきも鋭く、日に焼けていて、普通の会社員と言う雰囲気ではありませんでした。威圧感が…怖い…。

 そのままオフィスに案内されました。私は外国人なので、通常であれば通訳呼ぶことが許されていますが、私は自分の過失を認めていたし、早くに全て終わらせたかったので通訳なしで臨みました。ただその強そうな警察官の方も丁寧に説明してくださり、もし反論があれば言って下さいと特に威圧的ではありませんでした。何日に何処のガソリンスタンドで給油したけども支払わずに立ち去った、と言う説明があり私は即座に罪を認め、謝ったら、少し空気が和んだ様な気がします。警察の方も別に容疑者を責め立てたい訳ではないんだなと思いました。当日のビデオも見たいですかと聞かれましたが、なるべく早くに全てを終わらせたかった為、見ませんでした。今思えば経験の為に見ておけば良かったと思いますが。恐らく、ガソリンスタンドの防犯カメラのビデオの事だと思います。車のナンバーから私だと分かったんだと思います。

 ただ結論としては、警察で判断するのではなく地方裁判所の裁判官が、警察の書面を見てどの様な処分にするか判断するとの事。もう罰金は速攻で払ったので、後は祈って待つのみです。(続く)